ミジンコでもわかる!プラモデル制作(初心者編)
どうもみなさんこんにちは。本腰入れて作業したいときに限って足が痺れる、えふじです。
前回の記事(入門編)では工具を一切使わず自分の指でパーツを捥ぎ取ってキットを組みました。しかし、世に出ているキットの大半はパーツを指で捥ぎ取ろうとすると上手くいきません。指で捥ぎ取れる技術「タッチゲート」採用のキットが増えてきたとはいえ、まだまだ一般的ではございません。
そこで今回は、タッチゲートが採用されていない一般的なプラモデルを対象にして、組み立てる一連の様子を見ていきましょう。前回の入門編と今回の初心者編を合わせれば、世に出ているプラモデルの9割は自力で組み立てられるようになります。これでも結構な数*1を組んできた身ですので、ある程度は信じてもらって大丈夫です。
それじゃあ行ってみよう!
今回使用するキットはこちら。
人呼んで「HG 1/144 RX-78-02 ガンダム(GUNDAM THE ORIGIN版)」。またまたイーアスは3階ホビーゾーンにて購入。税込み2150円でございました。
いわゆる「ガンプラ」ってやつです。ガンダムにもいろんな種類がありますが、この白いのは皆さん見たことがあるのではないでしょうか。
ではいざご開帳。
箱の中にはランナーが10枚と色分け補填用シール、マーキング(装飾用)シールが1枚ずつ、それと説明書が入っておりました。前回のイーブイからだいぶ増えておりますが、ガンプラHGとしては標準的なボリュームです。
とはいえ実際にやる事自体は前回と同じです。前回紹介した4ステップ、
- 説明書から必要なパーツを確認する
- 説明書で指定されたパーツをランナー上で見つける
- ランナーからパーツを切り離す
- パーツを合わせて組み立てる
これらのループ自体は変わりません。前回から変わる点は3ステップ目「ランナーからパーツを切り離す」の1か所のみです。おさらいを兼ねて2ステップ目まで駆け抜けてみましょう。
まずは「説明書から必要なパーツを確認する」。
まずはC⑱、Cランナー18番のパーツを使うとのこと。
次に「説明書で指定されたパーツをランナー上で見つける」。
見つけました。Cランナー18番。ここまでは前回のイーブイと同じ流れですね。
みんな ニッパーは持ったな!!
そして本題。「ランナーからパーツを切り離す」。ここで一度、前回のイーブイと今回のガンダムのランナーの写真を並べます。
左がイーブイ、右がガンダムです。ランナー(棒)とパーツの接触箇所「ゲート」の面積に注目してください。イーブイはゲートが「点」であるのに対し、ガンダムは「面」であるのが見て取れるかと思います。接触面積が小さい「点」であるがゆえにイーブイは指でパーツを切り離せたというわけです。もう想像がつくかと思いますが、世に出ているキットの大半はゲートの形が右のようになってます。
ではこの面ゲートをどうやって攻略するか。一番簡単な手段としては爪切りを使うことですが、あまりおすすめはしません。「爪切りでもなんとかできると思うと気が楽になる」程度に思ってください。パーツカットに必須となる工具は、こちら。
「ニッパー」と呼ばれる工具です。100均でも買えます。ペンチではありません。このハサミ亜種みたいな工具を使ってパーツをカットしていきます。
パーツをカットする前に、まずはニッパーの持ち方を見ていきましょう。
ペンチに形状が似ているということで、皆さんこんな持ち方を想像されたのではないでしょうか。確かにこの持ち方であれば握力をダイレクトに伝えられますが、パーツカットにパワーは必要ありません。むしろいかに力をかけないかが重要です。
パーツカットに適したニッパーの持ち方は、こんな感じ。
左と右、どちらでも大丈夫です。重要なのは2つ。「親指と人差し指で持ち手を挟む」ことと「(中指・)薬指・小指側の持ち手だけを動かす」こと。この2点を押さえると、上側の刃だけが動くかと思います。これが正しいニッパーの持ち方、動かし方です。
では実際にニッパーでパーツを切り離していきます。
パーツに刃を沿わせて、パーツ本体を切らないようにしつつランナーから切り離します。全てのゲートに対してこの操作を行うと……
きれいに切り離せました。この切り離しの工程でニッパーを使う点だけが、前回のイーブイから変わった点です。
あとは前回と同じ。「パーツを合わせて組み立てる」ステップへ。今回はパーツ数が多いので一部だけ。
こちらは腕のパーツ。肩や肘が稼働する分パーツも多くなります。
この調子でループを回し、全てのパーツを組み立てると……
完成!
こちらが付属品一覧。これらも全部パーツカットして組み立てます。ちなみにシールは今後の都合上目の部分だけ貼ってます。
前回のイーブイとは違い今回のガンダムは全身が稼働するキット。パーツ数が多くなる分……
ガシガシ動きます。
The next stage is …… ?
ここまでお疲れ様でした。いろいろ書きましたが、前回から変わった点はニッパーを使うところだけです。それを踏まえて、プラモデル制作の4ステップを少し修正します。
- 説明書から必要なパーツを確認する
- 説明書で指定されたパーツをランナー上で見つける
- ニッパーを使ってランナーからパーツを切り離す
- パーツを合わせて組み立てる
この4ステップを回すことで、世に出ているキットの9割は組み立てられます。ここまで走れれば、あなたも立派なモデラーです。小さなキットや大きなキット、なんでも買ってシェアしましょう。私が飛びつきます。
ちなみに……
こちら完成写真の足元アップですが、今回の作り方だと「右」のような仕上がりになります。写真左側にはない不自然な凹凸や白化が見えるでしょうか。
「作ってみたはいいけど謎の白い点が気になる!」「なんかゲート跡がデコボコしてる!」と気になった方、次回「ミジンコでもわかる!プラモデル制作(脱・初心者編)」でお会いしましょう。大丈夫、ちゃんと書きます。ひと手間加えるだけなので。
以上。画像が多いと記事が縦に長くなる、えふじでした。
*1:300近くはあると思います。